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| 11.22開幕戦|11.24第二戦|11.26第三戦|11.28最終戦 |

10.4武道館大会後、元BJP選手の6人が正式にM.O.W所属選手となった。旗揚げ1年目の節目と言えるこの出来事は、2年目の門出に相応しいものと言えよう。当然、新しい布陣でのシリーズだが、招聘外人の目玉は“人間風車王”ウィル・ブロンソン。
海崎にMWAインターヘヴィを奪われて無冠になったブロンソンだったが、その後すぐにMWA世界タッグを手中にして、また違う形で王者としてM.O.Wへ乗り込んで来た。
又、この開幕戦の試合開始前に今年最後のシリーズ『ファイティング・ザ・ワールド』の概要も発表されたが、何とM.O.W-MWA提携の最大のイベント“世界ストロンゲストタッグリーグ”の開催が決定。参加チームの発表は最終戦武道館で行われるとの事だが、全8チームで行われるというこのリーグ戦で、初の全国展開に売って出るという。今年を締めくくるシリーズとして、『ファイティング・ザ・ワールド』は目が離せなくなりそうである。
第1試合開始時間の時点でホールは3分の2の入り。開戦を飾る四人の男達がリング上に現れると、明らかに以前と違う空気を感じ取る事が出来た。新世紀の始まり。『マスター・オブ・リヴェンジ』開幕である!!
▼第1試合 タッグマッチ・15分1本勝負▼
近藤 勝利 & 魚頭 玉三朗
VS
鹿嶋 嘉晃 & 藤岡 剛

↑前座組の連携は見事
新加入のカツトシと魚頭が前座名物男の二人と激突。まずカツトシは、得意とする打撃を中心に力技で鹿嶋、藤岡を圧倒し、10.4で獲得したコアなファンから声援を受ける。藤岡もデビュー以来、初のタッグマッチで勝手の違いに戸惑っていたが、オフの間に鹿嶋と合体攻撃の特訓を積んだ成果か、カツトシ-魚頭組よりも連携の面で上回っていた。
それでも、個々の力ではやはりカツトシ、魚頭が一枚上手。藤岡に至っては体重差も大きなハンデとなってくる。
攻めるカツ魚組、粘る前座組というリング上の風景も気がつけば残り1分のアナウンス。しかし、ドロー直前に流れを変えたのは藤岡のジャンピングネックブリーカーだった。この時点で14分50秒を過ぎていたのだが、藤岡はそこで必殺STF!!何と残り4秒で魚頭からギブアップを奪取してしまったのである。
共にコンビ初結成という事でドタバタ感もあったものの、第一試合からホール内の熱気をあげる役目を果たした。魚頭にとっては痛い黒星というのも事実だが、下の追い上げはすぐそこまで来ている。頑張れ魚頭!!負けるな魚頭!!
■第1試合結果■
魚頭×(14分56秒 STF)○藤岡
▼第2試合 Jr.6メンタッグマッチ・30分1本勝負▼
ソウルフライ & 東京ZIN & 峯川 保
VS
J・桑平 & デフ・レオパルド(横浜プロレス) & ダーク・アベンジャー

↑ミサイルキック&逆さ押さえ込み!!
先日、東京ZINがTWC主催の「飛翔・1」Jr.トーナメントに出場し、何と決勝まで駒を進めるというある意味脅威的な仕事をした。シード枠という好条件が大きな要因だと思われるが、粒揃いのJr.戦士が参加した大会で、決勝に上がれたのもまた強運に他ならないのだが、運も実力の内というからこれは東京ZINの実力という事になるのかもしれない…ほんとか?
今シリーズ、M.O.Wは以前よりもJr.を生かすカード編成を模索した。そして、このJr.6メンという試みは、ヘヴィの中に埋もれていたM.O.WJr.戦線に今迄見る事が出来なかった本当にJr.らしいシーンを生む事になった。
M.O.WJr.トリオが結成されれば、対するのはメヒコ合同軍。主将格の桑平は日本人だが主戦場はDMLL。外人枠で招聘されたのも間違いない。もうひとりは初来日のダーク・アベンジャーという今成長株のルチャ戦士。さらに今シリーズには、“あの”デフ・レオパルドが特別参戦。「飛翔・1」準決勝で東京と当っており、タイミング的にいい『流れ』の中にあるカードなのである。
M.O.Wトリオはそれぞれがバラバラだが、ソウルフライはアクロバチックに動き、東京はいつものアクの強い明後日ファイトで自爆連発。峯川もこの中で存在感を出そうと、得意の十字固めで大いにアピールし、桑平を再三必殺Xプライム(飛びつき腕拉ぎ)で捕獲して見せた。
メヒコ合同軍は桑平が中心になり、レオパルドがテクニックで魅せ、アベンジャーがシューティングスタープレスなどの見事な空中殺法を使って試合を形成。この息付く暇なしのプロレスに『ああ、これがJrだよ』と思わず、呟いてしまったくらいである。
そんな展開では、時間が過ぎるのはあっという間だ。第1試合はギリギリで決まったが、この試合も時間切れ1分8秒前に決着が着いた。決めたのはソウルフライ。しかも、桑平を必殺のモアニ・モアナでピン。3カウント直前に桑平の肩があがっていたように見えたが判定は覆らなかった。判定が微妙だったが、ソウルフライは金星を得た事には変わりは無い。
流れが読めない展開の中、この結果の裏に東京の働きが微妙に関わっていた。モアニ・モアナが決まった瞬間、アベンジャーのカットに立ちはだかったのが東京ZINだった。立ちはだかったもののロープに飛ばされ、無様にリング下に転がり落ちていったが、それがアベンジャーの足を止め、3カウントの呼び水となったのである。恐るベシ、東京ZIN。本人曰く、『乗ってるマブ(しくて)サム(い)ボウイ』は違うらしい。■第2試合結果■
ソウルフライ○(28分52秒 モアニ・モアナ)×桑平■ソウルフライのコメント
「(試合が)長かったですね。でもこれが普通になる筈ですよ。峯川も加わってこうやって6メンも可能になった訳ですから。桑平さんからピン取れたのは嬉しいです。これからも頑張ります」
■東京ZINのコメント
「またおいしいとこ蚊トンボ(ソウル)に取られたネ!!場外に転落したら、なんか終わってるの!!フハッ!!で、「飛翔・1」での俺の勇姿見ちゃった?ヤバイね。なんていうかな。あれが自然体?なかなかどうして素敵だろ?レオポルドンに勝ったのは俺樣がどうにも眩しくて寒かったからさ。触ると凍傷するぜ。つまるとこ低温火傷な訳か?まあレオポルドンには千葉でカチ喰らわせてみよう。明後日の俺も眩しいぜ〜!!いや4日後だ。フハッ!!」
▼第3試合 シングルマッチ・30分1本勝負▼
マンモス西郷 VS 左近 番斎

↑マンモスクラッシュ炸裂!!
10.4武道館大会で、BJP勢にブーイングを送っていたM.O.Wファンの見る『目』を“ハッキリ”とわかる形で変えたのがマンモス西郷のファイトだった。M.O.Wのマンモス西郷としての初戦は小兵の番斎とのシングル。番斎とはBWP時代同じ釜の飯を喰った関係だが、番斎はJr.で活躍していた時、西郷はうだつのあがらない試合を繰り返し、ファンから失笑を買う毎日だったという。
それから2年。状況は一変した。西郷と番斎は同じヘヴィ級という土俵で闘う事になっていた。変わったのはそれだけではない。西郷はもううだつのあがらない「西口裕二」ではない。入場時の観客の反応を見ると、番斎よりも西郷の登場時の方が熱を帯びたものだった。西郷を始めとするBJP組は10.4で大敗を喫したのだが、それを差し引いても、開幕戦を全体的に見ても観客の注目も彼等の方に集まっていたようだった。今迄見た事がない選手が出てくればそちらの方に目がいってしまうからなのだろう。
番斎はそんな雰囲気の中で150kgの肉塊と言える西郷を裏投げ、ファーストテイカー(フィッシャーマンDDT)などで幾度もマットに突き刺し、大男潰しに王手を掛ける勢いで気合いを漲らせていた。
だが、西郷はそこから大技一発一発で流れを補正していった。マンモスボンバー(高角度喉輪落とし)、投げっ放しジャーマンという殺人技だけで序盤、中盤の番斎ペースを完全に粉砕。番斎も受け身が下手な方ではないが、それも通用しない体格差が存在するのは確かだ。最後はマンモスクラッシュ(ダブルアームホイップ)から、圧殺エルボー。西郷の巨体にすっかり番斎は飲み込まれてしまった。
試合後、番斎の表情はいつにも増して昂っていた。攻め込んでいたのに負けたからか?いやそうではない。「やってやらぁこのボケナスがッ!!」控室に消える直前番斎はこう吐いた。『相手が強い程面白い』一瞬笑みを浮かべた番斎の顔にはそんな言葉が書いてあった…。
■第3試合結果■
西郷○(6分5秒 エルボー→体固め)×番斎
▼第4試合 タッグマッチ・30分1本勝負▼
石本 五十六 & 門仲 伝奇
VS
ジョニー・キング & ジェシー・ペイガンJr


↑石本得意の原爆固めがペイガンに綺麗に決まる
↑キングクラッシャーが門仲に
M.O.W10.4日本武道館大会の翌々日、トニィ&ペイトリMWA世界タッグ陥落の知らせが届いた。これだけでも日本のファンには悪い知らせなのに、トニィ&ペイトリの空中分解というネガティブな話題までもが届けられたのである。なんでもリング上でペイトリは、相棒のトニィに牙を向き、自身のマスクを投げ付けるとジョニー・キングへの転身宣言をぶち上げ、翌日からトニィとの抗争を開始してしまったという。
あのM.O.Wでの防衛戦はなんだったのか。そんな思いにかられるが、その反逆者“元ペイトリ”はジョニー・キングとして早くもM.O.Wに飛来したのである。
不精鬚を生やしたジョニキンの太々しい姿にトニィ寄りだったファンからブーイングが起きている。逆に石本、門仲組には憎いジョニキンに仕置きをしてくれ!!という思いで声援を送る。そんな声援に応えてか、石本と門仲はジョニキン組にほとんど無傷で圧勝してしまったのである。
とにかく凄かった。何が凄いのかと言ったら石本の付け入る隙を与えない流れだ。門仲も自慢の爆発力でジョニキン、ペイガンJr各々に伝家の宝刀キリングエッジを放ち、『らしさ』を出したが、石本は原爆固めに始まり、延髄斬り、人間風車、岩石落としと、ペイガンJrに次々に決めていくのである。
虫の息のペイガンJrのフォローのため、ジョニキンも二つのキング(ピース)クラッシャーで、この一方的な流れに歯止めを掛けようとするが、石本はまったく止まらない。フィニッシュ間際も“鬼の五十六”ならではの流れだった。一度、門仲にタッチした後、石本はペイガンJrにスリーパー!!絞めるだけ絞めるとそのまま門仲に身柄を引き渡しカバーさせると、そのまま3カウント。
ジョニキンの印象より石本の印象が強く残ったこの試合。しかし、石本ワールド全開の中では、“人間扇風機”門仲もほとんど印象に残らないという事に気が付いた。これがキャリアなのか、それとも石本自身のアクの強さなのか、定かではない。ジョニキンも、トニィとのコンビを自分から解消したからには結果が求められる。日本のファンは甘くはないぞ!!■第4試合結果■
門仲○(7分41秒 片エビ固め)×ペイガンJr■石本のコメント
「悪ぶれば強くなれるならそこら辺の小僧でも強くなるわ。まともに試合も出来ないくせに大技ばかり使いやがって。外人だろうが、日本人だろうが、駄目な奴はこの俺が根性叩き直すまでだ。調子が良いかって?ああ、勿論だ。いつでもグッドシェイプ・グッドコンディションがプロたる者の姿勢ってもんだ!!」
▼第5試合 タッグマッチ・45分1本勝負▼
國重 龍紫 & 元木 震助
VS
大和 鉄之助 & シドニー・ブーマー


↑力比べは震助が圧倒!!
↑神風ドリラーがドサ草に紛れて決まる
今、愛弟子の震助が目の前にいる。BWP離脱から約二年。また大和と震助は同じリング上に立っている…。
M.O.W初のシリーズ『バトルヒムズ』中に持病の腰痛が悪化し、そのまま療養に入った大和だったが、その療養期間は当初聞かれていたものとは違い、長期に渡るものとなる。その間にM.O.Wは変化を続け、10.4のM.O.Wvs元BJP全面対抗戦を経て、劇的に様変わりした訳である。
かつて大和は周囲の人間に何も言わずにBWPを一番最初に離脱した(厳密に言うと石本五十六の離脱の方が半年早い)。愛弟子の震助を置いて渡米した大和は、同様にBWPを離脱した石本と合流し、MWAエリアを中心に拠点をアメリカに移したのである。震助にも離脱する事も話さなかった大和だが、異国の地で震助らの事を心配していたのもまた本当の事だった。
8ヶ月振りにM.O.Wに戻って来た大和は、今回の復帰にあたって自ら震助らとの対戦カードを希望している。試合後、大和は「空白(期間)を埋めるには、実際にやってみるほうが早いだろう?震助だけじゃない。國重、西口(西郷)、五十嵐もだ。それに番斎もな。だが、特に震助は大口叩いてあの結果だ。最終戦は覚悟しておけと伝えてくれ」と渋い表情で語ると、最後に一瞬ニヤっと笑みを浮かべた。
先発を買って出た震助に呼応するように初来日のブーマーをコーナーに下がらせた大和だったが、震助にコーナーに振られ、気の漲ったチョップを受けると溜まらず場外にエスケープ。追って来た國重をボディスラムに斬って取ると、自身もリングに戻り震助に対しロックアップを挑む。しかし、震助のパワーは大和より上。ギリギリと押し返しハンマーブローでダウンを奪われ、「立て!!!!」とストンピングを喰らってしまう。観客も震助の強さにどよめきをあげ、「震助やるじゃないか!!」という声があがった。
重量感のある袈裟斬りチョップで顔を歪ませた大和は、2分前にブーマーにタッチしたが、そのまま大和の正式な出番は回って来なかった。震助をアバランシュプレス、投げ捨てパワーボム等で攻め込み、パワータイプのヒールらしい動きを見せたブーマーだったが、震助のパワーと國重のテクニックの波状攻撃に翻弄され、完全に捕まってしまった。フォローに回った震助も大和をアルゼンチンに捕らえ國重をアシスト。
國重のジャーマン、ドラゴンスリーパー、震助のノーザンライトボムと一通り喰らってしまったブーマーもかなり粘ったが、最後は國重の卍固めでギブアップ。
復帰戦を國重、震助に喰われた形となった大和。終盤、震助に対して放った神風ドリラーが綺麗に決まったのだが、混戦の中だった事に加え、M.O.Wでは大和の印象はイマイチ薄いせいかややインパクトに欠けたようだった。だが、大和の実力を知る國重は言った。「猫被っても、あの人は大和鉄之助だよ」。
元々気紛れな性格の大和だが、その強さは彼等が一番わかっている。我々は最終戦で大和鉄之助が本当に何者なのか知る事になるかもしれない…。■第5試合結果■
國重○(8分47秒 卍固め)×ブーマー■國重のコメント
「連携に関しては心配してなかったよ。その結果ってところでしょう。大和さんは猫被ってるね。身体を見ればわかる。前より締ってたから様子見ってとこじゃないんですかね」
■震助のコメント
「クソッ!!あの人の『男』が見れなかった。大和鉄之助はあんなもんじゃない!!必ずあの人の本当の顔を引き出してやるぞ!!いいか!!オイ!!クソッ!!」
▼第6試合 シングルマッチ・45分1本勝負
ウィル・ブロンソン VS 五十嵐 拓磨


↑人間風車を返した五十嵐
↑得意の後方回転エビ固めは鮮やか!
ブロンソンはやっぱり強かった。今回の目玉外人は誰が何と言おうと“人間風車王”ウィル・ブロンソンである。海崎との二冠戦で、MWAインターナショナル・ヘヴィ失ったが、今度はMWA世界タッグ王者に就いている。ブロンソンの来日はかなり以前から決まっていたのだが、二冠戦のリターンマッチがなければ来年の来日になっていたらしい。
ブロンソンは欧州マットから転戦以来、未だに最高峰MWA世界ヘヴィへの挑戦を許されていない。何故か?それはブロンソンの強さに王者が対戦するのを恐れたからだと言われている。実際、リック・ロックブリンクルやドン・ギャラガーはブロンソンとの対戦を避け続けているのだ。世界ヘヴィに挑戦出来ない以上、次に権威のあるMWAインターヘヴィはブロンソンにとって重要なベルト。このまま海崎に持たせておく訳にはいかない。だからこそ、世界タッグ王者であるのにも関わらずサーキットを抜けて日本へとやって来たのである。
そのブロンソンの力を見るために開幕戦では、まずシングルが組まれた。対戦相手に抜擢されたのは五十嵐拓磨。10.4で太宰のMFDで敗れているが、トリッキーな攻めで食い付いてみせ、なかなかの可能性を感じさせた五十嵐。しかし相手が悪かった。
序盤、ブロンソンは五十嵐のトリッキーな動きをほとんど封殺。フライングメイヤーからスリーパーと基本的なムーヴを見せたと思うと、力強いサイドスープレックスで五十嵐を軽々マットに投げ捨て、流れるようにクルックヘッドシザースを極める。そして、その“間”も絶妙。中盤は攻めるだけではなく、五十嵐の技を受けてもそこから自分のペースを作っていくというレスリングを展開する。
ステップ延髄からギロチンドロップと畳み掛け、五十嵐もブロンソンに何とか食い付いていこうとするが、ペースは変わらない。だが、特筆すべき事があった。5分前にブロンソンが必殺人間風車を仕掛けてリバースネルソンに五十嵐を捕らえたのだが、何と五十嵐はこれをリバース。観客のほとんどが生の人間風車を見たかったのか多少不満の声も上がったが、これを阻止した五十嵐を称えるべきだろう。
ブロンソンは余裕を持って五十嵐をしとめに掛かると、フィニッシュに後方回転エビ固めをチョイスし、試合を決めてみせた。
試合が終わると、五十嵐とシェイクハンド。紳士的なブロンソンに拍手が起った。優雅でいて強い。日本人好みのレスラーであるブロンソンは、M.O.Wでも人気が出そうな印象だ。しかし、二冠戦は海崎も負けられない。前哨戦はどっちが有利に運ぶか?楽しみである。■第6試合結果■
ブロンソン○(6分27秒 後方回転エビ固め)×五十嵐ブロンソンのコメント
「ドウモ、アリガトウゴザイマス。(英語に切り替えて)今日の試合は、私のお披露目。イグルシ(五十嵐)は良い選手だ。彼と試合が出来て良かったよ。リターンマッチに向けて、残りも全部勝ちたい。日本のファンにも早く私の事を覚えて貰いたいね」
▼第7試合 タッグマッチ・45分1本勝負▼
海崎 礼爾 & 太宰 陸帝
VS
アル・ハッサン・ハキム & ポール・ロウンムーグ


↑悪党ハキムのコブラクローが太宰を襲う!
↑合体PBから海崎のサマーソルトドロップが華麗に決まる!!
M.O.Wの中心人物と言えば二冠王者海崎礼爾。当然、それだけでなく主流派というものが形成されるだろう。トップグループと言った方が的確かもしれないが、そのトップグループに属すると思われる人物を現状であげてみるとこうなるのではないだろうか?海崎は絶対として、國重、震助、石本が上位に来るだろう。
そして、あと3人程候補がいる。まず大和に関しては、M.O.Wでの活躍が目立ったものではないため微妙なラインにあるだろう。西郷も結果待ち/実績待ちといったところで、今後の流れによってはトップグループ入りしてもおかしくはない体格・資質を持っている。
残る一人が、太宰陸帝。10.4でのこの男の登場の仕方は、すでにそういったポジションにある事を示唆しているかもしれないが、実力的にも他の若手(番斎、五十嵐、門仲)に比べて一歩先以上をいっているというのが記者の見解である。
招聘外人のほとんどが新顔の今シリーズには海崎がMWA遠征で良く対戦する機会があったアル・ハッサン・ハキムとポール・ロウンムーグも含まれていた。ハキムとはMWA第2戦目に初対決。海崎は流血しながらもアメリカでは必殺技として定着したチェインドヘヴンプランジ(タイガーSH'85)でハキムを降している。
タッグでも海崎、太宰組として多く当っており、ハキムとはいわゆる知った仲なのである。ロウンムーグもまた中堅ポジションに位置する事で、対戦が多かった選手だった。地味ではあるが、実力的には申し分ない選手だという事だ。
場所を変えての再戦といった赴きだが、ここはM.O.W。海崎、太宰に声援が集中し、典型的な中近東系ヒールのハキムにはブーイングが浴びせられる。といっても、初来日の開幕戦という事で、ブーイング自体はそう大きなものではない。
しかし、急所攻撃やコブラクローが出ると観客も心得たように大きなブーイングだ。さらにロウンムーグの地味さも手伝ってか、海崎と太宰の動きが映える結果になったようだった。太宰との合体パワーボムから海崎はサマーソルトドロップの連携を決めホールを沸せ、ロウンムーグにシャープなキックを叩き込む。太宰はドラゴンスープレックスや得意のホッグタイド(RYUスペシャル)を決めハキムの執拗な反則チョーク攻撃に対抗。
連携の面でもそうだが、海崎・太宰のコンビには華がある。震助や西郷など、汗臭い面子が増えたせいもあり、このコンビの持ち味が表面に現れたのだろう。この試合ではハキムの悪辣ファイトが海崎らの味をさらに引き出す。蹴って殴って絞めてというわかりやすいハキムの攻めにホールの観客もヒートアップし、海崎達に声援を送れたのだ。
最終的には、混戦になったところで試合権利のない海崎の放ったパールリヴァープランジでハキムが失神してしまい、権利のあった太宰の勝ちになったが、ハキムの働きで観客を満足させて帰途へつかせる事が出来たのではなかろうか。BJP勢の加入で日本人選手の層が厚くなったが、日本人対外国人がM.O.Wのテーマ。そして、日本人として応援したくなる選手がいればこそそれも可能なのだ。
海崎と太宰。この二人はM.O.Wにとってはドル箱コンビ。 この日発表された『ファイティング・ザ・ワールド』シリーズで開催される“世界ストロンゲストタッグリーグ”に、海崎・太宰がエントリーするとなれば、大きな期待を得る事は確実である。M.O.W新世紀の鍵はこの二人が握っていると言っても過言ではない!!■第7試合結果
太宰○(8分20秒 海崎のPRP→失神K.O.)×ハキム■海崎のコメント
「まあ良いスタートが切れたんじゃねぇかな。今回のシリーズは國重さんや震助達に話題が集まるのは目に見えてるからな。番斎なんかもそれは意識してると思うが、それはそれで良い事じゃねぇかな。対外人っていっても個人個人で競い合う方がいいからな。
太宰の扱いにだって、ジェラシーを感じて当然だろう。各々が自分の力を伸ばしてくれれば結構。ブロンソンも好調みてぇだから、こっちもボチボチやってくよ。1本勝負だから後がないからな。みすみす手渡すつもりはないよ」
■太宰のコメント
「いきなりメインに出れたのはまあいいんだけど、まだ調子も6割ってとこで納得いかないよ。ジェラシーを感じられる事についてはまあいいんじゃないの?これは自分の実力を評価されたと解釈してるしね。ただ、そんなに番斎や、五十嵐君とは(差は)ないかもしれない。
俺だってシングルでブロンソンの相手なんてしたことないもの。いや、でも俺が先を走ってるのは確かじゃないの?それに俺だけが走ってても面白くないからさ。ここに来たのはそういうモチベーションを求めた結果でもあるから」
開幕戦を盛況に終えたM.O.W。國重、震助らの編入により活気付いたのがこの盛況に繋がったのは想像に難く無い。しかし、第二戦で、ブロンソンの脅威が早くも海崎を襲うなどとは誰も考えていなかった。第二戦・高崎市中央体育館大会もお楽しみに!!!!
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